今月7日に行なわれる「スッタニパータ四章、五章の会」の内容を補足しておきます。
1.780−787の訳と解説を行ないますが、この詩句にはダンマ;dhamma(サンスクリットでダルマ)の言葉が結構たくさん入っています。中村元先生は「事象」「法」「真理」など、多様な意味があるとされていますが、果たしてそうなのでしょうか。
バラモン系で使われるダルマと全く同じ意味を求めてよいのか、解明していきます。
2.「空意識」と言うと、「まだまだ世俗でしなくてはならない仕事や日常の雑務が多く〈あちらの世界〉には行けません」と思う人がいるかもしれません。
でも、果たしてそのようなものなのでしょうか。
「現在の立つ位置で頭(思考)を働かせ、空を想像して」言っている場合が多いようです。「覚り」とか「解脱」への道程、ということを抜きにしても、「空意識」でいることで、周りが明瞭に見えるのは事実です。つまり失敗が少ない、変な選択はせずに済むということです。
いやいや、そういうプラス面も意識しなくなります。
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▲南天の実は鳥に食べられたり、落ちたりしてしまいましたが、木そのものはいたって元気です。
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