2011年09月08日(木)   <<BACK>>

ハンナ・チャンのチェロ

 今朝、新聞を取りに戸を開けると涼しい空気が体を抜けた。快適感が増し歩きたくなった。10分も歩くと山の裾に入ることができる。そこは以前、神戸外大があったところで、現在は親和女子中学校と高校がある。その横を抜け、さらに少し歩くと見晴らしがよい所にでる。
 家を出る時のマゼンタ色の朝焼けはもうなかったが、東の空はさまざまな雲が織りなしていた。
 昨日は京都のR大学で論文発表を行った。一年ぶりに顔を合わす人も多く、さまざまな災害や苦難を乗り越えて、また会えたことを嬉しく思った。
 今日は人の発表を聴くだけであったが、ひどく疲れていた。帰途、阪急電車の座席に深く腰をかけてiFoneで音楽を聴いた。ハンナ・チャンの「コリアンエレジー」である。
 この曲全体が悲しみで充満しているが、底に流れる力強さがある。その時の僕と波長があっていた。少しずつ、少しずつ、空の器に水が入っていくように、回復していくようだ。

Sep.08,2011 6:10AM in Kobe
FujiFinePix F70

 


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