2011年07月22日(金)   <<BACK>>

夕暮れの薫り

 7月15日、MKタクシーに乗って帰路についた。近いうちに事務所を家に移転させるため、たくさんの荷物をトランクと座席に置いている。出たのは夕刻であった。
 新神戸駅の手前の道を右折すると、青谷方面を抜けて帰ることができる。これ以外に2号線や山手幹線を行く道があるが、この青谷方面を抜ける道が一番好きだ。風景が落ち着いているだけでなく、信号にかかることが少なく、案外早く着くからだ。
 夕暮れの住宅街を車は進む。もう少しで夜の帳が降りるのだろう。と思った時、風景から薫りがした。「えっ、そんなはずはない」と思い、改めて息を吸い、鼻孔に意識を集中した。何の匂いもしない。

 しかし、住宅、学校、信号、学生が目に映るその風景から、確かに薫りがしている。
 そう思っている内に眠たくなってきた。座席に体を沈めた。

その日に感じた場所を撮っておきたくて、20日の同時刻、バスを途中下車してカメラのシャッターを切った。July.20,2011 7:19PM in Kobe
FujiFinePix F70


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