2011年04月10日(日)   <<BACK>>

山を越えて行く

 東日本大地震が起きて一ヶ月が経った。振り返ると、本当に長かったように思う。それでも、まだ復興へ向けて本格的に動き出しているわけではない。あまりに被災地域が広く、被害も甚大であるからだ。その上福島原発の放射線モレの影響が覆いかぶさっている。
 まるで良いこと等ないようであるが、希望がもてることもある。被災者をはじめ日本の多くの人の意識が転換しはじめたことだ。
 従来の「地震や津波の規模を予想し防御する」ということから「予想を超えることが起こることを想定する」という姿勢への転換である。
 津波の場合だと、強固な防波堤を作ることではなく、高台の避難所の確保と避難訓練を行うことである。原発の場合は放射線モレを起こさないように設備を充実させること以上に、原発を廃止あるいは増やさない方向をとることである。

 悲しみが日本中に充満していても、4月になると桜は咲く。自然の摂理の強さよ。
 
 

April. 10,2011 1:16PM in Kobe
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