2010年04月10日(土)   <<BACK>>

「何も想わない」とは(2)

 「自分が自分をコントロールする」。これは当たり前のように聞こえる。歩こうと思えば歩き、走ろうと思えば走る。それでは、これらと同じように自分の「こころ」を自在にコントロールできるのであろうか。「何も想わない」と思った時は、何も想わなくなるのであろうか。
 これは難しい。「何も想わない」と思っても、「そうしようとする自分の思い」は残るからだ。
 しかし、このことをあまり難しく考えのは止めておこう。概念だけで解決していこうとすると完全に袋小路に入ってしまう。
 自分の頭の中だけですべて解決してしまおうとせず、「何も想わない」というemptyの状態になりやすくすることだ。そのためにはハタ・ヨーガは最適である。何も難しいアーサナをしなくてもよい。簡単なアーサナで充分である。ただし意識を現在の動作や肉体の変化、あるいは呼吸に向け続けることが大事である。これはこころの環境整備とわたしは言っているが、それ以上の心理的効果がある。基礎(土台)と言ってもよいだろう。
 朝、そういうこころの状態を保てたなら、その印象は刻まれ、一日のこころの働き方が変わっていく。例え短い間でも「何も想わずにいる」ことができるようになる。
 

→今年は開花が早かったが、その後、寒い日が続いたおかげで、8日になっても花見ができる。
( 2010.04.08撮影 Fuji Finepix F70)




2010(c)yamaji-kan