2008年10月29日(水)   <<BACK>>

離脱の時期

 久しぶりにホテルOの喫茶ルームへ行った。レイアウトが少し変わったようだ。以前の方が好きだったが、仕方がない。そこにはよく朝夕に行って、原稿を書いたのを思い出す。前のスタッフもほとんどいなくなっていたが、馬鹿丁寧でもなく、かといっていい加減でもない対応は変わっていなかった。
 わたし自身は少し油断をすると、自分が自分を甘やかそうとするようだ。人への依存、モノへの依存というように。全くそういう依存なく生きて行くことは難しいには違いない。それでも、どっぷり浸かってしまうのだけは、避けたいところだ。「奥の細道」を歩くのが正解だろう。「奥の細道」という言葉の響きから、何かさびしさを感じさせるかも知れない。まぁ、それも印象の問題だけである。それよりも、さびしさを感じまいと、人と高歌放吟する方がもっと、さびしいように思うのだ。ここが一枚の脱皮だ。
 偏らない自分であれば、これほどすばらしいものはない。今、世界情勢は慌ただしい。これは人類というより、自分の試金石かも知れない。みんな、人類を人間を論じる無責任さからぼちぼち離脱する時期にきているのだろう。

公園のおしろい花はいまだに旬のようだ。確実と一ヶ月はずれてきている。

 

     

2008(c)yamaji-kan