2008年06月05日(木)   <<BACK>>

車輪

 とうとう梅雨入りになった。蒸し暑い日が続くと思っていたが、夜中から朝方までは結構、冷え込むことが多い。
 これから、世の中の風情が大きく変わりそうな予感がするし、いつ大きな自然の猛威がやってくるかも知れないと思う。
 精神性を向上するさまざまな修行があったとしても、またさまざまな宗教があったとしても、しょせんは「どういう生き方を私がをするのか」ということに尽きるわけである。だいぶと前にインド仏教関係の美術展覧会に行ったことがある。その中に大きな車輪を数人の人々が転がそうとしている姿を岩に掘った造形があった。ただそこにはブッダの姿はなかった。
 ブッダはダンマを示した。それは大きな車輪であった。その車輪を動かすのは皆、一人ずつである。これはブッダとブッダの教説そして教説を聞いた人々の関係を明確に表わしているように見える。
 私にひれふするな。そういう暇があれば、己の車輪を廻せ、動かせ。ブッダは恐らくこのように言ったと思うのだ。

これからは紫陽花の季節である。初撮りをした。

 


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