2004年5月7日(金)   <<BACK>>
ゴータマ・ブッダについて

 何か最近、「私自身が甘くないか?」と思ってしまうことがある。「ゴータマ・ブッダの教説」と「今まで拡がってきた仏教各宗派いわゆる大乗仏教」や「ブッダの死後生まれた上座部仏教」を比較して、どちらが正しいであるとか、間違いであるとかを言うのは大人げないというような意見をもっている。しかしこの態度はややもすると、二つの違いを不明確にしてしまう要素をもつようだ。私自身は自分の意見はブッダに近いものであるという自負心から、「私の主張」という立場をとっていないが、私がどう思おうが、人からすれば「主張」には違いない。
  変にニコニコして、「あれも分かる、これも分かる」という態度は、自身に対する大変な裏切り行為かも知れないとも思いはじめている。やはり違いをはっきりさせて、どんどん訴えかけていくべきではないか。でなければ再びブッダの根本的な部分を砂の中に埋もれさせてしまうと‥‥。褒貶毀誉は人が勝手にすれば良いと割り切るべきなのだろう。


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