2004年5月6日(木)   <<BACK>>
いかにして進むか

 久しぶりのダイアリということになる。
  ちょっと病院の検査を受けていて、ダイアリをお休みした。耳下腫瘍と膵臓の検査であった。単純X線、CT、RI (ラジオ・アイソトープ)、エコー、生検、さらに以前にMRIを受けたので、検査総なめ状態であった。最初のCTやRIでは、あまり良い結果 は出なかった(つまり、8割方、癌であるような‥‥‥)ので、覚悟を決めていた。死ぬ ことに対する気持の整理をしていた。
  死ぬ間際は心に一切の「残る思い」が無いようにしたかった。当然、死に対する「恐怖」についてもだが、これについては「もうぼちぼちしんどい日常から解放してくれ、楽にしてくれ」という気持が結構あり、「恐い」という思いはほとんどなかったと言って良い。
  ほんの小さな「執着」や「心のこり」をも無いようにしたかった。そういったものが、心に残っていないか、自己確認の日々を送っていた。そしてほんの少し、「広大な空間」を垣間みることができた。いままで以上に理解できたこともあった。「あの世とこの世を超えるという意味」「争い事は全く意味のないものである」ということ。そしてもうひとつ「その境地はハタ・ヨーガをした時の充実感や喜び感とは全く別 物であるのだ」ということだ。 ハタ・ヨーガのアーサナや呼吸法はあくまで世俗の要素、つまり肉体、感情、思考、を整えることであり、一言でいえば「心の環境整備」なのだ。それ以上のことは心をコントロールしなければならない。「完全なる理解」「前へ進む決意」「習慣性の見直し」の3点が必要である。
  ただし注意すべきことは、自分を追い詰めないことだ。突然、酸素の薄いところへ行くと体調を壊すのと同じことが、心にも生じるからだ。
  要は心に何もない状態でなければならない。「ある教義への依存」「あるものへの信仰」「魂の世界に対する知識」、そういったものをも無くさなければならない。

→海岸通りには今も昔風のビルが残っているが、少ない。一時は古いものを潰すという行政の傾向が強かった。今になってはもう遅いということだろう。


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